「『シンガポール人』で画像検索してみました。」

「画像検索で商人かどうか分かるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、商人系が分かるようになったのは、つい最近です。」

「『商人系』と言いますと?」と町会長。

「『天才系』と同じように特別な進化をした『商人系』と言うべき人たちがいるのです。」

「日本にもいるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。日本にもいるので、『商人系』と言う存在に気がついたのです。」

「商売をしている人は、皆、商人系ではないのですか」と町会長。

「商売をしていても、商人系としての特殊な能力をもっていないと商人系とは言えません。」

「商人系は特殊な能力を持っているのですか」と町会長。

「人間の中で一番頭がいいのが商人系です。それだけではなく、商売に必要な情報は、インターネットがなくても、自分の頭の中にダウンロードできるという超能力を持っています。」

「それでは、東大生は、皆、商人系なのですか」と町会長。

「東大や他の国立大学の生徒の多くは、東大系と言うべき特別な進化をした人たちです。」

「それでは、商人系は東大系より頭がいいのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。東大系は子供の頃から3桁の足し算が暗算で間違いなくできます。梅澤さんのようなスーパー東大系は、5桁の足し算や引き算が暗算でできます。」

「それでは、商人系は何桁の足し算や引き算が暗算でできるのですか」と町会長。

「10桁の足し算や引き算が暗算でできる人が普通にいると推定しています。」

「10憶くらいの数であれば、暗算でできるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。それだけではなく、10年前に売買したものの値段や数量も正確に覚えています。」

「そんなに、凄い記憶力持っているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「そんなに頭がいいのに、なぜ東大に入らないのですか」と町会長。

「日本人の商人系は、頭がいいと思われることと、お金を持っていると思われることを極端に嫌うためです。」

「どうして頭がいいと思われるのを嫌うのですか」と町会長。

「隙がなく、抜け目がないと思われるのを避けるためだと思います。」

「なるほど。隙がなく、抜け目がない人を相手に商売をしても、儲からないと思われてしまうからですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それで、東大に入ろうとはしないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「お金を持っていると思われるのを嫌うのはなぜですか」と町会長。

「商人系は実に勤勉で1分1秒を惜しんで働きます。1円でも多く稼ぎたいようです。」

「なるほど。お金を持っていると思われると、寄付をお願いされたり、親子、兄弟の間でも、お金を貸してくれと言う人が現れるかもしれませんね。1円でも多く貯めたいのであれば、お金を持っていないふりをするのが1番ですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。商人系は親子の間でも、お金を持っていないふりをして、徹底的にだまし合います。年商何十億もあるのに、有限会社を作って儲からない商売をして赤字にし、息子からお金を借りる人までいます。」

「そこまでやるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/5/19

<ムクドリ15>
ラジオの大きさは、11.7センチx6.4センチだった。購入してあったナイロン袋は、20センチx30センチだったので、ラジオを縦方向に入れ袋を二つ折りにして、ラジオの高さより5センチほど高いところで切った。

ラジオにUSBメモリーと電気を供給するためのUSBケーブルを差し込み、電線の絶縁保護補修用のアセテート粘着テープで抜けないように固定した。ラジオはナイロン袋の最下部に安定した状態で置き、ナイロン袋を二つ折りにしてテープで固定した。上部からはUSBケーブルが出るのだが、両面テープを使って、雨が侵入しないように、袋の上部を密閉した。密閉した袋の上部を小さく丸めて、アセテート粘着テープを巻きつけて防水性を高めた。さらにアセテート粘着テープの上から針金を巻きつけて吊るせるようにした。そして、ナイロン袋の上からスイッチを入れて、鷲の鳴き声が出ることを確認した。

USBケーブルの先には、小さなUSBコンセントをつけた。USBコンセントは、竹柵の柱に設置する時に、100ボルトの屋外用延長コードに差し込み、アセテート粘着テープで屋外用延長コードの差し込み口と一緒にぐるぐる巻きにした。この部分は防水性の粘土状のもので固めてしまうこともできるが、後で剥がすことができなくなって配線を切らなければならなくなった経験があるので、今回はアセテート粘着テープにした。

※制作してすぐ、一日中雨が降る日があったが問題は起きず、耐水性があることが確認された。<続く>

2023/5/2